ケンタの日本全国スタバ旅 (Starbucks trip)

日本のコンセプトストアを制覇した「スタバ旅行家」のケンタが47都道府県のスタバを巡りまくる!

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お金は墓場まで持っていけません。〜「貸し込み」黒木亮

      2016/10/09

おはようございます。ケンタ(@kentasakako)です。

今週はスタバ旅の移動中、「貸し込み」という小説を読んでいました。

この小説は銀行の内部事情が分かると同時に、会社を退職してもおそってくるリスクについて描かれています。

えげつない現実、です。

 

★「貸し込み」のあらすじをさらっと書いてみました。

 

この小説のあらすじを簡潔にお伝えします。

主人公の右近はメガバンク大淀銀行を退職後、ニューヨークで投資銀行を開業した。

ここである訴訟が発生する。

大淀銀行が脳梗塞患者(宮入悠紀子)に21億円もの金額を融資し、その責任を右近になすりつけようとしたのである。

その問題は単なる裁判問題で終わらず、銀行、そして日本が旧態依然として抱えている問題のように思われる。

この小説は、銀行実務や裁判の模様が盛りだくさんです。
なので、法律好きな方が読むと、ゾクゾクしますよ。

 

★退職しても、絶対に気を抜かないこと。

ぼくが個人的に恐ろしいと思ったのは、「退職した会社から仕事面で訴えられる」というリスクです。
しかも、相手は銀行ですよ。絶対に勝ち目がないんですよ。

勝ち目がない理由を筆者はこう語ります。

 

本件に限らず、銀行と個人が争う裁判では、関係書類を握っている銀行が自分たちに都合のよい書類しか裁判所に提出しないため、個人のほうは不利な戦いを強いられる。

 

ね。
勝ち目ないですよね。

さらに、日本の銀行の構造を痛烈に批判しています。

 

銀行はトラブルがあるごとに人を切っていく。人はたくさんいるから、切るには事欠かない。切られた人間は二度と浮かび上がれない。そして「組織」という非人間的な物だけが、あまたの人の犠牲の上に残っていく。いったい何のための組織なのか?
(結局、ごく一部の幸運な人間たちが甘い汁を吸うためのマシンなのだ)

ね?
銀行と争っても、勝ち目ないんですよ。

 

★銀行実務における「両建て」を知っておきましょう。

 

この小説では専門用語も出てきます。

例えば、「両建て」という単語。

これは、一般的には投資用語で「先物取引」において買いと売りのポジションを同時に持つことを意味しますが、銀行では違う意味で使います。

定期預金を担保として、融資(ローン)をすること

を意味するのです。

銀行にお金を預ける一方でお金を借りるのです。
これは圧倒的に不利な取引です。

なぜなら、融資のほうが定期預金よりも利率が高いからです。

例えば、今あなたは100万円必要だとします。
そして、定期預金が200万円あります。
金利が定期預金1%、融資3%だったら、あなたなら借りますか?

 

普通は、定期預金を100万円解約しますよね。

でも、銀行は、すきあらば「両建て」のような有利な取引を行おうとしますから要注意ですよ。

たとえば、このようなシーンがあります。
これは、右近がマスコミ関係者に「右近が裁判官だったらどんな判決をくだしますか?」という質問に対する答えです。

「まず、両建てはとにかく全部駄目ですね」

右近はずばりといった。

「たとえ客が望んだとしたって、両建てはやっちゃいけないことです。融資と定期預金の金利差で、宮入さんに4800万円くらいの損害を与えていますから、それに法定金利をつけた額を返還すべきです。」

銀行だけでなく、どの企業も倫理を失ってはいけませんよね。

 

★お金は墓場まで持っていけません。

最後に、右近の回想で締めくくります。
僕もときどきこういうことを思うんですよね。

 

右近も40代の後半に入り、妻と自分は、最後どういうふうになって死ぬのかなと考えることが時々ある。宮入悠紀子は、才能と努力で何十億円もの資産を作ったが、半ば痴呆になり、苦労と悲嘆を家族にもたらせて一生を終えようとしている。妻と自分もああいうふうに最後はわけがわからなくなって死んでいくのだろうか。

 

 

お金は墓場まで持っていけません。

だから、お金のために生きるのはやめましょう。

 

(参考エントリ|「獅子のごとく」黒木亮)
読書日記(44)「獅子のごとく」黒木亮 〜1500万のポルシェをお客に差し出すという世界 | ケンタの日本全国スタバ旅(Starbucks trip)

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 - 読書日記, ドヤ顔できる経済学

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