読書日記(67)「君に友だちはいらない」瀧本哲史 〜ぼくに友だちがいないたった一つの理由とは?
2016/10/09
おはようございます。ケンタ(@kentasakako)です。
今日の夜から、寝台列車で四国へと向かう予定です。
むだに緊張しています。
さて、今日ご紹介するのは「君に友だちはいらない」という本です。
いいタイトルですよね。
今回は、この2つがポイントとなります。
(1)社畜は辛い。でも、社畜から脱するために何してる?
(2)ぼくがあえて友だちを作らない理由とは?
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★社畜は辛い。でも、社畜から脱するために何してる?
みんな我慢して、会社にしがみついている。
そして、本心では自分のやりたい仕事を熱望している。
すごく分かります。
それって何とか自分で解決できないでしょうか?
筆者はこう述べています。
私はさまざまな仕事を経験して、数多くの人々と働いてきた。
その経験からつくづく思うのは、
「やりたい仕事、属したい組織がなければ自分でつくるしかない」
ということである。人生において働いている時間は長い。その長い時間を自分の成長に資する仲間とともに働くか。
それとも、「ごますり」と言って語弊があれば、「社内調整能力に長けている」だけの尊敬できない上司や夢は語れど、それを実現しようとする志はない同僚とともに過ごしていくのか。
僕も15年以上社会人やってて思うのですが、社畜歴が長ければ長いほど抜けられないんですよね。
社畜がめちゃくちゃ辛いのも分かります。
ぼくはそれで精神を病みましたから。
でも、筆者の瀧本さんはこうまで言っているんですよ。
人間は合理的に動いていない組織に長期間属していると、物事をロジカルに考える能力が確実に低下していく。そういう組織に順応すればするほど頭が悪くなり、組織に順応することができなければ精神を病むことになる。順応しきってしまった人は自覚症状を持つことができないまま、言い訳能力と、自己欺瞞力だけが向上していくのである。
一般的にロジカルに動いている企業というのは少ないですから、サラリーマンは自然と頭が悪くなっていくはずです。
必死で抗わないといけません。
ぼくがサラリーマンのうちに秘かに準備しているのは、「自分を表現する術」です。今はまったくマネタイズができていませんが、皆さんもとにかく何かを始めないといけません。
惰性でサラリーマンを続けていくと「自分に嘘をつくのが上手」になってしまいますよ。
★ぼくがあえて友だちを作らない理由とは?
子どもを見ていると「人間は社会的生物なんだな」と痛感します。
ぼくは子どものころ社交的でなかったのですが、なぜか自分の娘には友だちがいるようです。不思議です。
一方、ぼくは友だちが少ないです。というかほとんどいません。
ここで「そもそも友だちって何だよ」という定義から始まると収拾つかないのですが、少なくとも利害関係がなく会話してて面白いようなイメージが友だちのイメージですかね。
さて、この本のタイトルにもなっている「きみに友だちはいらない」本当の理由は以下に集約されています。
大切なのは、「冗長性の少ないネットワーク」をなるべく持つことだ。冗長性とは情報科学でよく使われる言葉で、「無駄や重複がある状態」のことを言う。
つまり、「冗長性の少ないネットワーク」というのは、自分がこれまで所属してきたネットワークと重なる部分が少ないネットワークのことだ。より簡単にいえば、「自分のことを知らない人たち」ばかりがいるネットワークの方が、自分にとって価値が高いということである。
たとえば、いつも同じランチメンバーでコミュニケーションをとっても、大した情報を得られないし、自分のキャパシティも広がらないんですよね。
どんどん新しい人と会って、知見を広げること。
もし「友だち」のせいでそれが出来ないのであれば、「友だち」は少なくてもいいのです。
(ご参考ー過去ログ|「僕は君たちに武器を配りたい」)
読書日記(60)「僕は君たちに武器を配りたい」瀧本哲也 〜リスクについて考えた挙げ句、僕は武器を持って戦うことにした。 | ケンタの日本全国スタバ旅(Starbucks trip)
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