どん底に落ちてしまったとき、末井昭の「自殺」を読んでおきたい。
2016/10/10
しばらくネットから距離を置こうと思ったぼくですが、ゼロからもう一度やり直したいと思います。
いや、マイナスからのスタートです。
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ぼくは言葉の力を借りて「生きよう」と思った。
うつ泥沼の中で長文を読むのは辛いので、「自殺」というエッセイ本をレビューしてみました。
ネガティブなことを発言することによってどんどん読者が離れていくことは百も承知です。しかし、人生の局面では辛いことが連続して続くこともあります。
こんなときは言葉の力を借りましょう。
そこで今回は、本書から「生きるため」に必要な言葉を借ります。
いじめられて、自殺するところまで追い込まれたら、ひきこもってしまえばいいのです。ある期間、学校や会社と遮断してしまえば状況も変わります。みんなと同じ時間軸で生きていく必要なんかありません。一年くらい休んだって、長い人生から見れば微々たるものです。
また一人で何かやりたい人にとっては、学校なんて必要ないのです。勉強しようと思えば、学校なんか行かなくてもいいのです。やめちゃえばいいのです。
ぼくは直接的にいじめられている訳ではありません。
ただ、人生に絶望的になってしまったので、もっと気楽に生きていってもいいのかな、と思いました。
お金で苦しんでいる人へ。
著者の末井さんはこうも言っています。
借金で苦しんでいる人は、ないものはないと居直ってしまえばいいんじゃないかと思います。別に命まで取られるわけではありませんから。それで、自分で返せる範囲で返していけばいいのです。それがたとえ毎月1000円でも。それができなければ自己破産という手段もあります。自己破産した人も知っていますけど、ちゃんと生活しています。それに、何も持たない無一物の人だって世の中にはいっぱいいるのですから。
最近、ぼくはいろいろな人の話を聞きます。
ひきこもりにも関わらず、です。
その中でもホームをレスしている方とお会いすることもありますが、お金を持っていないからといって人生を悲観している訳ではありませんでした。
いや、真逆です。
お金がないからこそ開き直って、人生を楽しんでいるように見えました。
ぼくは、お金がないから悩んでいるのではありません。
もっと人生を楽しむためにお金を使うべきなのかもしれません。
人生はどのタイミングで変わるかわからない。
生きるのが苦手な人へ。こんなエピソードがあります。
俺、中年紳士が「私は女子高校生を見ながらもうオナニーはしません」って、その一言で人生ってだいぶ変わったんですね。
〜略〜
それがどうだって言われればそうですけど、そういうくだらないことでもその瞬間に俺の人生ってちょっと変わったんで、俺がしたいことは突き詰めていくとそこなんです。すごい生きるのが苦手だった人がちょびっと楽になったりする瞬間があって、そこに目に見えないつながりをつくることができたら、そこに信仰の力を感じるんです。
人生はどこで変わるか分かりません。
そして、どん底であえいでいる人にとって今がチャンスなのかもしれません。
どんなことで「どん底」になっているのか見つめ直してみると。
今が変わる転機になるのかもしれません。
最後に、生き続けるためのメッセージを。
生きづらい。そんな時に、末井さんのこんな言葉を思い返してみてください。
どうせロクでもない社会なんだから、真面目に自分を突き詰めるんじゃなくて、もっといい加減に生きたらいいのに、と思う僕は強い者だからでしょうか。
もしいまあなたが、自殺しようかどうか迷っているのでしたら、どうか死なないで下さい。そこまで自分を追い込んだらもう充分です。あなたはもう、それまでの自分とは違うのです。今がどん底と思えば、少々のことには耐えられます。そして、生きていて良かったという日が必ず来ます。
それでも自殺を思い止まることができなかったら、とりあえず明日まで待って下さい。その1日があなたを少し変えてくれます。時間にはそういう力があります。ほんの少し、視点が変わるだけで、気持ちも変わります。そして、いつか笑える日が来ます。きっとーーー。
人生には時間が解決してくれることもたくさんあるのです。
ぼくもこれから時間をかけて、じっくりと立ち直ります。
迷走は続く。
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