ケンタの日本全国スタバ旅 (Starbucks trip)

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あなたの人生は「失う日々」ですか?「積み重ねる日々」ですか?〜「ロストデイズ」大崎善生

      2016/10/10

先日、大崎善生さんの「ロストデイズ」という小説を読んでいました。
すると、ぼくと同じ家族構成の主人公のストーリーで共感してしまいました。

 

 

30代のサラリーマンである「順一」が主人公なのですが、妻(由里子)と2歳の娘(恵美)に囲まれた生活。

しかし、ひょんなことから生活が狂ってしまいます。

 

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人生には何かに依存してしまう時期もある。

 

「おまえが人生論を語れるほどの人生を送ってきたのか」と突っ込まれそうなのですが、あえて語ります。

ぼくはどうしようもなく落ちぶれたとき、「人」に依存してきた過去があります。そのため、友人や知人の信用をことごとく失くしてしまった経験があります。

一方、この小説の主人公である「順一」は娘が生まれてきてから仕事に没頭してきました。しかし、部署異動の通達を受けて思い悩む日々が続きます。
そのときに、依存してしまったのは酒でした。

 

 

営業部の異動の命令を受けてから半年以上にも亘り、僕は浴びるように酒を飲み続けた。まるでそれだけを信仰するアニミズムのようなものだった。酒だけが色々なものから自分を救済してくれるように感じていた。挫折感、屈辱感、悲壮感、倦怠感、言葉にすればそのような感情である。

 

順風満帆な人生など存在しないでしょうが、本当にどうしようもなく行き詰まったとき、人は何かに逃げるのかもしれません。いや、逃げるのではなく、救済を求めるのです。

酒に走るのがいいとは言えませんが、ぼくとしては真摯に人生と対峙している何か美学のようなものを感じざるを得ません。

酒に依存しているように見えても、順一は必死で生きているのです。

 

人生という日は「失う」のか「積み重ねる」のか?

 

さらに、順一は体を壊し、禁酒することになります。
そのときにこのように思いめぐらせています。

 

 

最大の敵は「退屈」ということにつきた。
生きるということは自分に与えられた人生という膨大な時間をひたすら消耗していくことだといつからか僕は感じるようになっていた。そしてその時間の消耗を限りなく円滑にしてくれるのが僕にとっての飲酒という作業であった。

 

 

積み重ねられていくはずの日々はいつからか僕の中では失われていくだけの日々となっていった。何かを得るために与えられたと考えていた時間は、いつからか消費するだけの時間へと変わってしまった。

酒を断つということは、その「退屈」と何の防御も持たずに真っ向から立ち向かうことといってよかった。

 

ぼくの20代、30代前半はまさに「失われた」日々でした。
しかし、端からみればぼくは「一般的な幸せ」を享受しているのかもしれません。日本に生まれて、結婚して子供もいて。

しかし、ぼくはこの10年間、抱えきれない挫折感や孤独感や虚無感を抱いていました。

そのような「ロストデイズ」がほんの最近になって「ストックデイズ(Stock days)」に変わりつつあります。

日々を積み重ねていくのです。

そんな日々をぼくは綴っていきたいと思っている今日この頃です。

 

「ロストデイズ」から「ストックデイズ」へと。

 

(ご参照ー過去ログ)
挫折したときに僕が読み返している本。それは大崎善生の「九月の四分の一」 | ケンタの日本全国スタバ旅

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 - 読書日記

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