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芥川賞の羽田圭介さんの「メタモルフォシス」が壮絶すぎる件

      2016/10/10

先日、芥川賞と直木賞の第153回受賞発表がありましたね。
世間ではピースの又吉さんが芥川賞受賞したことが話題になっていますが、ぼくとしては羽田圭介さんの受賞が密かに嬉しかったです。

ということで、今回は羽田圭介さんの秀作「メタモルフォシス」をご紹介します。

 

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これ以上はブログでは書けません……

以前、羽田圭介さんの「ワタクシハ」という作品を紹介しました。

(参考)読書日記(50)「ワタクシハ」羽田圭介 〜自分の軸を持つこと。でも、就活ではそれを放棄すること。
「ワタクシハ」では就職活動の話でしたが、今回の「メタモルフォシス」という作品はほぼ官能小説です。
小説内で使われる言葉が電光石火のごとく僕の心に突き刺さりました。

例えば、次のような描写があります。
これは主人公サトウがあるバーで飲んでいるときの様子です。

 

●●●●●の一環で●●をしてきたばかりだということを話すと、ゲイの人たちは同じ性のマイノリティー同士だというようにかなり友好的な態度を示してくれたが、サトウたちからすれば密室の中で男たちがべったりしている様子は普通の男女と変わらず、同性愛といえども、所詮染色体の悪戯に素直になってしまっている時点で自分たちとは違うと彼らほど友好的にはなれなかった。

(一部伏せ字を使っています。)

染色体の悪戯」て……。

その他、この小説は濃すぎてとてもブログでは書けない「過激な」表現や描写が沢山あります。さすがは芥川賞ですね。日本語の奥深さを感じさせます。

 

はじばしに見られる羽田圭介作品のユーモアとは?

ちなみに小説の中身とは関係ないですが、このような出だしの文章があり、思わず吹き出してしまいました。

 

週初めのある日、サトウは昼食を摂りに外へ出た際、SMクラブへ予約の電話を入れた。

 

どこまでが「日常」なんでしょう?
日常生活の中にシレッと「SMクラブ」という単語がぶっこまれるので、「日常」と「非日常」の対比に半端なくしびれるのです。

 

結局のところ人間は何かの奴隷になっている。

「メタモルフォシス」を読み切った方は、収録されているもう一つの短編「トーキョーの調教」を読んでみましょう。

これは、真性のMであるアナウンサーがある女性に調教されるというお話ですが、のっけからぶっとばしています。

 

言葉に隷属したい。すべての言語は論理的に成り立っていて、日本語の文が曖昧になる傾向にあるのは使い手が曖昧に使うからというだけのことだ。曖昧さや不明瞭を嫌う一方、明瞭なものを目指して戦うことは嫌う。

すごい……ぶっ飛ばしていますよね。

そして、この「トーキョーの調教」という小説では、ある意外な展開が繰り広げられます。それを知ると人類は結局何かに隷属しているということを思い知りました。

アナウンサーはテレビ局に隷属し、テレビ局はスポンサーに隷属する。スポンサーも顧客に隷属し、顧客も欲求に隷属する。

ぼくは何に隷属しているのだろう?

ちなみに、この小説を最後まで読み切った人は……スゴいと思います。

 


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