ケンタの日本全国スタバ旅 (Starbucks trip)

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初心者必読!株式投資を始める前に読みたい小説が545円で買えます。〜「波のうえの魔術師」石田衣良

      2016/10/10

先日、群馬にスタバ旅へ出かけたときに携行していた本が石田衣良著「波のうえの魔術師」でした。

たしか、この本は「インベスターZ」という漫画の巻末に推奨図書として紹介されていました。

文庫本で295ページという容量なので、旅のおともにモッテコイですよ。

 

●新聞の株価をただひたすら書き写すという「仕事」

 

まずは、この小説のあらすじをざっくり述べてみます。

ある青年(白戸)が小塚という老人と出会い、その老人のもとでアルバイトするように誘われます。最初は、新聞を読んで、まつば銀行の株価をノートに書き写すというだけの仕事。これがなんと日当1万円なのです。
白戸はそれまで通っていたパチンコを辞めて、小塚老人のアルバイトに精を出します。

そのうち、株式の信用売りの仕込みを開始するようになり、あとは株価が落ちるのを待つだけ。
やがて、白戸は「秋のディール」と呼ばれる取引に参加することになるが……

 

ここで注目すべきは、白戸の最初の仕事が「株価(終値)を書き写すだけ」ということです。

たったこれだけの仕事なのに、白戸は値動き感という感覚を研ぎすますようになります。この感覚が投資を始める際にとても重要なセンスなのです。

 

●投資をするなら確率論的にわりきろう!

白戸は小塚老人のもとで投資家としてのアルバイトを続けます。
すると、投資について多くのレッスンを学ぶのです。

例えば、株式の空売りを開始する場面ではこのような思いをめぐらせます。

 

マーケットはただの揺れ動く数字の波にすぎない。そのころ読んだ金融工学の入門書にはそう書かれていた。株価は究極のランダムウォークで、過去の動きからつぎの値を予測することが不可能な純粋に気まぐれな数列だと、学術的に証明されているそうだ。
そんなものを相手に怒りの感情をぶつけても愚かなことかもしれない。

株式投資を実際にやってみると、当然のことですが株価は自分の思惑とはまったく違う動き方をします。ここで覚えておきたいのは、「株価はランダムウォーク」だということです。つまり、マーケットは気まぐれな動きをするので投資家がいくら努力してもコントロールできないのです。

以前、「まぐれ」という本を紹介しましたが、投資をする際は確率論的な考えが必要になります。たとえば、ロスカットを●●%とあらかじめ決めておいて、あとは機械的に売買しなければ、ずるずると負け戦を続ける可能性が高まります。

確率論で感情をコントロールしないといけないのです。

 

参考)読書日記(61)「まぐれ(投資家はなぜ運を実力と勘違いするのか)」ナシーム・ニコラス・タレブ 〜「ゴチになります」なんて言わなくていい! | 

 

●初心者は空売りをするべきではない?

この小説を読むと、株式投資、特に空売りの恐怖が身にしみます。
以下のシーンはロシアのデフォルトによってルーブルが暴落した際の描写です。

 

どれほど優れていても、 人間は津波と闘うことはできない。
おれは自分たちが、買いポジションを取っていなくて心底よかったと思った。
なにも知らずに相場を見ていたら、七月のまつば銀行の安値を大底とかん違いして、買い建てから相場を始めている投資家もすくなくなかったはずだ。

この「波のうえの魔術師」では白戸も小塚老人も空売りで大儲けを企てます。

ぼくは投資でいろいろと失敗しましたが、空売りだけは経験したことがありません。空売りは際限ないリスクを背負うことになるからです。
というのも、上記のように株価下落の局面ではチャンスになりますが、逆に株価が上昇すれば「青天井」に損失が膨らむのです

投資家にとって一番必要なスキルはやはり「精神力」なのでしょう。

そして、ぼくが投資で失敗して「くず」になった模様はぼくの著書「転落記」の4巻に描かれています……。

(関連記事)僕の人生を1245円で買って下さい!「第4巻」〜ついにぼくはクズになる! 

 

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 - 読書日記, ドヤ顔できる経済学

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