ケンタの日本全国スタバ旅 (Starbucks trip)

日本のコンセプトストアを制覇した「スタバ旅行家」のケンタが47都道府県のスタバを巡りまくる!

*

1億円の収入よりも大事なことがあるでしょ。〜「風に舞い上がるビニールシート」森絵都

      2016/10/11

会社を辞めるとついついこんなことを考えてしまいます。

「ああ、会社に勤務していれば生涯年収は●●万円だったのに。」

そんな考えはさっさと捨てるべきですね。

 

スポンサーリンク

●短編「守護神」のシンプルなあらすじ。

森絵都さんの「風に舞いあがるビニールシート 」。

この本には、6本の短編小説が含まれています。
その中でぼくが一番刺さったのは、「守護神」という小説。

30歳の主人公・裕介が2部の大学に入るも過酷なスケジュールのため、伝説の代筆屋ニシナミユキに「代筆」をお願いするストーリーです。

このニシナミユキがいいことを言うんですよ。

 

●ぼくたちはリターンを求める動物だ。

代筆を頼むときに裕介は大学に通う理由をこのように吐露します。

「なぜ働きながら大学に通おうと思ったのかってこと」

「まあ、金だよね」

「金?」

「知ってるか?高卒の男と大卒の男とじゃ、一生のあいだに稼ぐ金が一億ちがうんだってさ。〜略〜で、計算してみると、大学の二部に4年間通いつづけるための授業料がだいたい300万くらいだろ。300万を先行投資して9700万の見返りがあるなら、そりゃあ通う価値があるじゃない。」

至極、真っ当な考え方だと思います。

ぼくたちがビジネスを考えるとき、「はたしてその投資がペイするかどうか?」を真っ先に考えます。

教育に関しても、そうですね。
教育投資に見合ったリターンがなければそもそも学校に入らないはずです。

 

●伝説の代筆者が語る「1億円以上の価値を持つもの」とは?

こういう考えの裕介に対し、伝説の代筆者、ニシナミユキはこう言います。

「代筆なんてあなたには必要ないわ。時間が足りないなら睡眠時間を削るなり、食事の時間を削るなり、通勤時間の道を走って少しでも時間を削るなりして、自力で最後までやりぬきなさい

さらに彼女はこう続けます。

「できるわよ。だって今までやってきたんですもの。不器用でムダにこまめで見当外れでも実直に粘り強くがんばってきたじゃない。あなたならこれからもがんばれる。そうやって死にものぐるいでやり抜いた4年間は、きっとあなたにとって、将来1億以上の価値をもつわ。

 

ぼくはこのセリフから「自信」という言葉を想起しました。

大学の授業料300万円を払って、1億円のリターンを得る投資活動。
たしかにそれは経済学的には正解です。

でも、この1億円のリターンより大事なものがあるはずです。
それは、今コツコツと頑張っていることを継続することによって得られる「自信」なのではないか、と。

ぼくたちがお金では買えないもの、それは「自信」なのかもしれません。

 



スポンサーリンク

 
スポンサーリンク

 - 読書日記, ドヤ顔できる経済学

おすすめ記事

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

日本人が絶対に正社員の座を離さない理由とは?

おはようございます。日曜の朝早くに目覚めたケンタ(@kentasakako)です …

不遇なときこそ自分のスタンスを貫こう!〜「アウトサイダーの幸福論」(ロバートハリス著)

スポンサーリンク ●突然、頭が真っ白になった。   6月初旬。 ぼくは …

綿矢りさの「夢を与える」を読むと恋愛ボキャブラリーが著しく増加する件

こんにちは。ケンタ(@kentasakako)です。 僕は作家として綿矢りささん …

「サービス残業」はうつへ向かう最短ルートである。

眠いのをぐっとこらえてまなこをこじ開けているケンタ(@kentasakako)で …

速読だけが読書じゃない!11年かけて読書するとこんなにツッコミ力が増すのか〜「時間のかかる読書」宮沢章夫

スポンサーリンク ここ最近、ぼくは本を読むのがめっぽう遅くて悩んでいます。遅読で …

新入社員へ告ぐ!藤本篤志の「社畜のススメ」を読んでとりあえずガッツリ社畜になろう。

4月も一週間がすぎ、街では新入社員のスーツ姿がちらほら見られますね。 彼ら彼女た …

読書日記(17)「無花果の森」小池真理子

  この作品は、ざっくり言うと「夫のDVから逃れるある妻の逃避ストーリ …

読書日記(65)「未来の働き方を考えよう」ちきりん 〜やりたいことが見つかったら、人生勝ちですね。

おはようございます。 最近全然スタバに行けず読書にふけっているケンタ(@kent …

5セント最強説!損したくない人は全力で5セント玉を集めるべし〜「リスク・テイカーズ」(川上穣著)

先日、「リスク・テイカーズ ―相場を動かす8人のカリスマ投資家」という本を読んで …

読書日記(50)「ワタクシハ」羽田圭介 〜自分の軸を持つこと。でも、就活ではそれを放棄すること。

おはようございます。 風邪をひいてダウンしているケンタ(@kentasakako …