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チャンスに気付くものだけが勝負に勝てる!〜「砂の王宮」楡周平

      2016/10/12

読書の秋ということで、久々に楡周平の小説を読みました。

以前、楡さんの「修羅の宴」という本を紹介しましたが、今回は「砂の王宮」というビジネス小説。これ、起業を目指す人にオススメです。

 

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●「砂の王宮」のあらすじは?

まずはこの小説のあらすじを簡単に。

闇市で薬屋を営む塙太吉は、持ち前の商才を発揮し、流通業界日本一の大企業の会長まで上り詰める。己の信念を愚直なまでに遂行しようとする男が作り上げた砂の王宮の行方は。著者渾身の経済小説。

読書メーター「砂の王宮」より

この小説の主人公である塙は、闇市から始まって小売業に参入します。
この小説自体が「ダイエー」をモチーフにしているとのことで、業態がどんどん拡大していく様は臨場感が満載です。

塙は深町という優秀なブレーンに支えられ、誠実屋というスーパーマーケットを展開していきます。その過程で「牛肉を目玉商品として販売する」戦略が大ヒット。この戦略、圧巻なのです。

オーストラリアから牛を仕入れて、沖縄で肥育したあと、国産牛として売るというビジネスアイデアなのですよ。「和牛」ではなく「国産牛」としているところがポイントです。

これこそが参謀の深町が考えついたアイデアですが、塙はこの大ヒットを契機としてのぼりつめます。

しかしこの後、深町から思わぬ事態が……。

 

流通王の塙が発する名言の数々をご覧あれ。

流通王と君臨した塙はやはり言うことが違います。

「わしは、勤め人いうもんをやったことがない。そやけどな、この店が潰れてもうても、勤め人にはならへん。また商売をはじめる思うわ。何でか分かるか?
商売は先が読めん。やってみんことには分からへん。そやし、おもろいねん。
まして、この商売には夢がある。日本の小売業を変えてしまう可能性を秘めてんのや」

シンプルに起業の心得が述べられていますね。
やってみないことにはそのビジネスがはねるかどうかは分からないんですよね。

また、こんな発言もあります。
もう塙の弟子になりたい。

商機にかかわらず、チャンスいうもんは、常に万人の前をうろうろしとるもんでっせ。それに気がつくかどうかが勝負を決めるもんと違いまっか?

ぼくも今チャンスらしきものが目前にぶら下がっているのですが、それが「本当のチャンス」なのか「クライシス」なのかが分からないんですよね。
この判断って当事者はなかなか気付かないものです。

この小説では、塙は「チャンス」をうまく利用して上昇気流にのっています。

成功や失敗を疑似体験できるのは読書の醍醐味ですね。

 

やはり、人生は運には勝てない。

最後に、この部分で締めます。

人の運気は流れがある。負の連鎖に陥ると抜け出すのは容易なことではない。不幸は不幸を呼び込み、時に関係する人間をも巻き込むことがある。
その一方で、ひと度上昇の機運を掴むと、とことん昇り詰める人間がいる。

もう身も蓋もないんですが、 これ真理なのかもしれません。
どん底にたたき落とされてもそこが本当の「底」ではないこともあります。

そんな時どうするか。
自分のスタンスを貫くのです。そして、流れが変わるのを待つのです。
ぼくもかなり落ち込んでいたときはそうやって乗り越えていきました。

(参考記事)不遇なときこそ自分のスタンスを貫こう!〜「アウトサイダーの幸福論」(ロバートハリス著)

人生は運の要素が大きいので、その運を摑み取れるような人間にぼくはなりたい。

 



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