「WORK SHIFT」を読むとなぜか友だちが欲しくなった。
2016/10/12
今さらですが、リンダ・グラットンの「WORK SHIFT」という本を読みました。これは将来的にどのような働き方が主流になるかというワークライフを記した本です。
「WORK SHIFT」でいう3つのシフトとは?
<第一のシフト>は、浅く広いゼネラリストではなく、専門技能を連続的に習得する段階です。その上で、新しい人的ネットワークを築き、セルフマーケティングを通じて連続スペシャリストを目指すのです。
<第二のシフト>は、孤独な競争を脱して「協力して起こすイノベーション」へと向かう段階です。ポッセ(頼りになる同志)やビッグアイディアクラウドなどを通じて自己再生のコミュニティを築いていきます。
<第三のシフト>は、大量消費のライフスタイルから「情熱を傾けられる経験」を手に入れる価値観へと転換する段階です。
強引にまとめてみると、専門分野を磨いて、人的ネットワークを構築して、良質な経験をすることが今後の働き方にとって重要だと主張されているのです。
ついでにちきりんさんの「未来の働き方を考えよう」を一緒に読んでおきたいですね。
(参考記事)読書日記(65)「未来の働き方を考えよう」ちきりん 〜やりたいことが見つかったら、人生勝ちですね
ぼくに足りないのは「人を信頼するという経験」。
この本を読んで、勉強になったことが多々ありますが、個人的には以下の部分がひっかかりました。
おおくの人々が大企業や政府に対して不信感を持っているというクダリです。
私たちは、誰を、あるいはなにを信頼するかという決断を日々くだしている。ほかの人や組織を信頼できれば、私たちは不確実な状態を抜け出せる。未来になにが起きるかがわからないと、なんの計画も立てられないが、強い信頼をいだけば確かな計画が立てられるし、確かな計画が立てられれば強い信頼がいだける。
信頼は未来を予測することを可能にし、それを通じて人間関係を円滑にし、知識や情報のやり取りを促すのである。
ぼくがいま不安定な状態にいるのは「人を信頼していないせい」なのかもしれない。
人を信頼するというのは意外と難しいものです。
そして勇気がいります。
ぼくはどうしてもその勇気がずっと出ませんでした。
特に社会人になってからは、疑心暗鬼でどの人を信頼していいのかが分からない状態が続いていました。
そして、いまも信頼する決断が弱いんです。
上の抜粋にもありますが、信頼が出来ずにいると将来の計画が立てられなくなり、人間関係が円滑にできなくなります。
ぼくに足りないのは明らかに「人を信頼する経験」なのです。
働き方を語るまえに、まずは人を信頼することから始めよう。
まずは家族だ。そして次に友人だ。
だまされてもうそをつかれても構わない、それも含めて自分が選んだ「信頼した人」なのだから。
ああ、友だちが、欲しい。