読書日記(4)「世界のエリートの「失敗力」」 佐藤智恵
2016/10/09
この本は「エリート」が読む本ではなく、むしろ私みたいな凡人が読むべき本だと思います。
何故なら、「失敗」という定義をもう一度考え直す機会になるからです。
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ていうか、いち早くプロダクツ化して市場へ出せ!
この本ではいろいろな企業の失敗について述べられているので、
「失敗」ということをもう一度考えたい人や、そして何より「これから何かに挑戦したいと思っている人」におすすめです。
例えば、グーグルの社風について、こう述べられています。
しかし、グーグルでは、普通の企業で「失敗」と捉えられるようなことでも、「失敗」とは認識されないのだという。
「グーグルでは、『最高ではなく、最低限を満たせ』という考え方があります。最低限のスペックがそろったら、商品を市場に出して試してみるのです。これは、『最高』をめざすアップルと対極にある考え方だと言われています。」
最高をめざしている間に、市場がどんどん変化して、プロダクツは古くなる。手遅れになるぐらいなら、市場に早く出した方がいいという考え方だ。「最低限」の状態で市場に出すのだから、ユーザーからのクレームや要望は、想定内。
(124ページ)
これは、日本の企業が見習うべき姿勢かもしれませんね。
私が言うのもはばかれますが、日本の大企業はとかく意思決定のスピードが遅すぎます。
とにかく、「いち早くプロダクツ化して市場に出していく」というグーグルの姿勢はこれから個人で活動していく私にとって重要な感覚かもしれません。
挑戦できるのに挑戦しないのが最大の失敗です。
あと、これも重要なコンセプトだと思いました。
新人時代の失敗として最も悔いが残るのは「挑戦できるのに挑戦しなかった失敗」だ。
こればかりは、解決できない。
ミスや間違いは取り返しがつくし、営業の失敗などはその後挽回すればいいだけだが、挑戦しなかった失敗だけは自分自身の敗北なので、解決できない。(188ページ)
何に挑戦したいのか分からない?
もしくは、挑戦するものがない?
そういう時は、「挑戦できる時」を待つのも一つの方法だと思います。
私は、ようやく今年2014年になってようやく「挑戦」できるものを見つけました。
皆さんも焦らずに一緒にチャレンジしていきましょう!
もちろん、失敗しながら、ね。
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